約4年に及ぶコロナ禍の中、入居者・ご家族様には心ならずも様々な制限をさせていただきましたが、温かくご協力いただきましたことに感謝申し上げます。やっと今、感染対策を行いながらも入居者様の暮らしがコロナ前に戻りつつあることに安堵しております。
この度、私事ではありますが6月30日をもちまして施設長を退任させていただくこととなりました。入居者・ご家族様、そして﨑村理事長をはじめとする職員に運営管理のヒントをいただきながら任務を全うできました事、心から皆様に感謝を申し上げます。
振り返りますと、平成26年5月16日にたちばなの里へジョイヴィレッジ開設準備員として入職し、半年後のジョイヴィレッジの竣工と11月1日の開設を経てから10年の月日が流れました。当初、医療出身の私には施設運営の荷が重く悩むことばかりでしたが、周囲の方々のご指導が大変有難かったことを思い出します。
多くの入居者様との出会いやお別れ、様々な出来事の数々が心に残ります。特に昨年の11月のコロナウイルスのクラスター発生が未だ記憶に新しく鮮烈に思い起こされます。多くの入居者様が感染し、感染対策期間を過ぎても体力が回復せずにお亡くなりになられる方や入院が長引く方もおられ、大変申し訳なくまた悔しい思いを全職員が経験しました。しかし今、この経験がチームの原点になっているようにも感じます。
今後は奥深山新施設長を中心に団結して困難を乗り超えると同時に、入居者様に信頼され笑顔になっていただける支援を提供できると退任を前に確信しております。
私にとりましてもこの10年間は、多くの仲間ができ、楽しく充実した年月でした。同じ時間を共有したすべての方々にお礼を申し上げます。
ジョイヴィレッジのさらなる発展、そして入居者・ご家族様のご健康を心から祈念申し上げ退任の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
令和6年6月30日
特別養護老人ホームジョイヴィレッジ
施設長 熊谷久子