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日々の出来事
2023.03.05

今年は兎年ですね

こんにちは、看護師の村田です。

 

今年は兎年です。ウサギは愛らしい姿で、飼うのにあまり手がかからないということもあり、ペットとして人気なのだそうです。

 

しかし、日本の昔話に登場するウサギには、可愛らしさはありません。むしろ狡猾ですばしこいキャラクターとして描かれます。「因幡の白うさぎ」や「かちかち山」に登場するウサギは、人間のエゴを具現化したようなキャラクターになっています。

これは日本に限ったことではありません。イソップ寓話「うさぎと亀」ではウサギは亀を良く思っていませんし、「ピーターラビット」も、絵は可愛らしいですが、野菜を食べるために人間の畑に忍び込みます。人間に捕まってミートパイにされてしまったエピソードもありますね。

 

また春秋戦国時代の言説をまとめた「戦国策」では「狡兎有三窟(すばしこいウサギでも、生き延びるための窟を3つ用意している)」という記述があります。

つまり日本だけでなく、ヨーロッパでも中国でも、「ウサギ=すばしこい」、というイメージになっています。

 

これはウサギが人間と共存してきた近しい動物であることが理由とも考えられます。時には人間の畑を荒らす厄介な動物であり、その一方で人間はウサギを食肉や毛皮の材料として利用し、恩恵も受けていたはずです。

 

現代の日本では野ウサギを見かけることもほとんどなくなり、食肉や毛皮での使用が以前ほど一般的ではなくなりました。

しかし「ウサギ追いし、かの山」と歌うとき、頭の中に人類の歴史がよみがえります。ほんの100年前まで、ウサギは単に可愛らしい動物ではなく、人間の生活に欠かせない動物だったのです。だからこそ、昔話ではウサギを人間のように描いているのです。